なんと言っても健康になったこと。そして友達ができたこと。
メタボ宣言されるような体重は落ち、おなかは6つに割れ、1週間に必要な運動量を毎週超えていく。ジムにお金を使うくらいならカートで走ったほうが建設的だ。楽しく続けられて健康維持にも役立つ。やりたいから続くのであり、義務ではないから辛くない。
成人病を考える歳になったら医療機関にお金を落とすのではなく、自分に落としてみるほうがいいんじゃないでしょうか。どちらがいいですか?食事を気にしてずっとつまらないのと、コーナリングを気にして腹いっぱい食べて、ある程度飲めるのと。※1
※1 腹いっぱい食べていいのは練習日の夜だけです。あと試合の前々日です。
自分の実力を脳内で認めて、そのうえで具体的に見えてきた夢とは何だったのか。執筆している現在から振り返ってみれば「納得いくまで自分で練習できる立ち位置にいたい」だろうか?と思う。
例えば「1回だけレースに出てみたい」という夢だったら意外に一番簡単。レースカーと装備はレンタルして、あとはピットクルーをチャーターすれば全部丸投げでも段取り全部で10万円ほど(時価ですので参考程度)用意すればヒーローストーリーは完成。本当に一生語れる宝物がてっさんに電話一本で実現する。もちろん練習も少々つきます。ホントだってば。
ただ自分は違っていた。それは練習を続けたいという1回きりでは済まない思いで、それは今でも変わっていない。これも案外実現が簡単そうな夢でもある。ヒンディー語でのビジネス会話をしろという話ではないのでやろうとすればすぐできる。単に車両を用意して乗ってみればいいだけの事だから。これも電話一本、いや二本くらいかな。ただ行動に移すだけ。
しかし乗り続けようとすれば当然だが継続的な予算の問題が出てくる。工具も要る、必要な工業的技術も要る、カートノウハウも要る、その上でこれらを継続する自分が要る。カートはランニングよりイニシャルコスト(カート本体と工具類)がかかる。導入の順番を間違えると単純にレースに出場するより出費ハードルが高くなってしまうので、上手に必要な順にコストをかけていくことが継続の秘訣となると思っている。
メンテナンスに必要なことは順番に並んでいた。初めに覚えたことはエアー圧、そしてカートの清掃と2ストエンジン固有であるがガス抜き、駆動系の清掃だったかな?レース畑で人生を過ごしてこなかった人には新鮮な体験と言えるでしょうが、何とかしてみようという思いと親切なチーム(?)メイト(!)との出会いがあれば夢は現実にできる。「自分の夢のために何とかしてみよう」という思いこそが夢を現実にする手段で、人生そのものの在り方と言えると思う。そもそも、自分に嘘をつかずに納得できる技量まで練習とは自分は何処を目指しているのだろうか?
子育て中の親御さん方は自分の夢を子どもに託してはいないでしょうか。子どもの人生は子どものもの。自分の夢は自分の人生で実現して、夢を実現する大人の姿を子どもや若い人たちに見せてあげるのが人生の先輩の役割。そうすれば若い人たちも自分の夢の実現の仕方がわかるはずです。How toは専門家に聞けばよろしい。
「伝えるべきはカートの乗り方ではなく自分の夢の実現の仕方」
もし、お子さん自身で自分と同じ夢を見ていたとしたら、これほど素晴らしいことはないでしょうね。親子を超えた最強のバディーになってくれるのですから。
でも自分の場合は逆で子どもが見た夢を親が一緒に見たくなっただけ。説教じみた文章がサラサラと出てくると思ったら、そう言えばオレ園長先生だった。